カテゴリー: ETCカード

  • [きっかけ編]免許すら持っていないのにETCカードを作った話

    僕が自動車免許を取ろうと思ったきっかけは、新卒で入った今の会社での新入社員研修でした。

    僕の会社では、入社後の最初の3ヶ月間に研修があります。

    その中の一つに、山形にある工場へ1週間ほど泊まりがけで行く実習がありました。

    10人程度の同期と一緒に行くのですが、せっかく山形まで来たわけです。

    しかも人事の方も事情を分かっているのか、出張期間には土日が含まれていました。

    となれば、やることは一つ。

    みんなで山形を旅行しよう!

    仕事の研修ではありますが、休日は会社とは関係ありません。

    新卒同期ということもあって仲も良く、みんなで予定を立てて山形旅行を楽しむことになりました。

    僕以外、全員免許を持っていた

    ここで問題になるのが、移動手段です。

    山形では、東京のように電車に乗ればどこへでも行けるわけではありません。

    そこで駅前のレンタカー屋さんで車を2台借りて、みんなで移動することになりました。

    10人程度で車が2台。

    当然、必要になるのが運転手です。

    そこで始まるのが、

    運転手じゃんけん。

    誰が運転するか、みんなで決めます。

    ……ただし、一人だけ参加資格のない人間がいました。

    僕です。

    当時の僕は自動車免許を持っていませんでした。

    そして驚いたことに、そのグループで免許を持っていなかったのは僕だけ。

    僕以外、全員免許持ちでした。

    まぁ、みんな大卒以上ではあるので、、当然でしょ?みたいな雰囲気ありますよね..

    みんなからは「いいなぁ」と言われたり、「気にしなくていいよ」と言ってもらったりしました。

    もちろん誰かに責められたわけではないんですよ。

    それでも、自分だけ最初から運転という役割を担えない。

    これが結構、肩身が狭かった。

    「免許持っていればなぁ……」

    このとき初めて、そんなことを強く思いました。

    そして、事件へ

    さらに事件が起きます。

    一緒に研修へ行っていた同期の中に、山形出身の人がいました。

    しかも、実家にさくらんぼ畑がある。

    せっかくだからということで、みんなでさくらんぼをいただきました。

    このさくらんぼが、また美味しいんですよ..

    実がしっかりしていて、酸味がない本当に甘いさくらんぼでした

    ↑ 実物

    そして一緒に出てきたのが、

    さくらんぼの果実酒。

    当然ですが、みんな成人しています。

    そして僕たちのグループは、一人を除いてお酒が大好き。

    美味しそうな果実酒が目の前にある。

    しかし車で来ている。

    当然、運転する人は飲めません。

    こうしてこの日の運転手じゃんけんは、いつも以上の盛り上がりを見せました。

    なんせ勝敗に、

    「さくらんぼの果実酒を飲めるかどうか」

    がかかっています。

    みんな必死です。

    そんな中。

    一人だけ、完全に蚊帳の外になっている人間がいました。

    ……また僕です。

    実は僕、お酒を飲みません。

    グループ内で唯一の「お酒を飲まない人」でした。

    つまり本来であれば、

    どう考えても僕が一番の運転手候補です。

    みんなが心置きなく果実酒を楽しめる。

    僕はそもそも飲まないので何も困らない。

    Win-Winです。

    ところが。

    免許がない。

    酒も飲まない。

    なのに運転もできない。

    「何やってんだ俺……」

    と、なんとも言えない気持ちになりました。

    (DEMO MENKYO NAI あの時の気持ちがまさにこれ)

    もちろん旅行自体はとても楽しかったですよ。

    今でも写真に残っていて良い思い出です。

    だからこそ余計に、

    「免許さえ持っていれば……!」

    という悔しさも強く残りました。

    ETCでも何もできなかった

    さらに移動中、高速道路にも乗りました。

    レンタカーにはETC車載器が付いています。

    ところが、今度は誰もETCカードを持っていませんでした。

    結局、一般レーンを利用することになり、運転してくれていた同期が料金所で対応することになりました。

    これも僕には何もできない。

    運転もできない。

    酒を飲むわけでもない。

    ETCカードすらない。

    旅行が終わる頃には、僕の中に一つの感情が出来上がっていました。

    悔しい。

    悔しさあまりの暴挙

    研修を終えて東京へ戻りました。

    悔しかったから、すぐ教習所へ申し込んだ――

    わけではありません。

    免許を取るには、それなりのお金も時間も必要です。

    「いつか取りたいなぁ」

    と思いながら、結局そのままになりました。

    ただ。

    あまりにも山形での出来事が悔しかったので、何を思ったのか。

    ETCカードを申し込みました。

    免許はありません。

    当然、車もありません。

    運転することすらできません。

    なのに、

    ETCカードだけ持っている人になりました。

    なんで、こんなことしたんでしょうね。。

    自分でも、よく思い出せないんですよ。。。

    たぶん、それくらい悔しかったんでしょう。

    こうして僕の財布には、使う予定のないETCカードが加わりました。

    これが、後に僕が社会人になってから自動車免許を取ることになる、最初のきっかけでした。

    ただ、この時点ではまだ「免許が欲しいな」と思っていただけです。

    実際に教習所へ通い始めるまでには、もう一つ大きな理由がありました。

    東京以外でも生きられるようになりたい。

    そう考えるようになったことです。

    その話は、また次回。